信越本線に豊岡新駅設置決定/2026年度開業めざす
(2023年03月29日)
高崎市とJR東日本が協定
高崎市と東日本旅客鉄道株式会社は、公共交通を軸とした都市の持続的発展をめざし、連携協定を締結した。3月27日に締結式が高崎市役所で行われ、高崎市の富岡賢治市長、東日本旅客鉄道高崎支社南沢千春支社長が調印した。
協定内容は、駅を中心としたまちづくりの推進、誰もが移動しやすい環境の確立、北関東屈指の交通拠点性を活かした交流人口の拡大の3点を基本方針としており、駅を中心としたまちづくりの推進では、信越本線の北高崎駅と群馬八幡駅の間に整備する豊岡新駅(仮称)の設置が正式に盛り込まれた。
富岡市長は「JR東日本に大変な努力をいただき新駅の設置が正式に決定した。早期開業に向けてJR東日本と連携していきたい」、南沢支社長は「高崎市の熱意が新駅設置決定の決め手になった。高崎市との連携を強固にしていきたい」と、それぞれ連携事業への意欲を示した。
豊岡新駅は、高崎市がJR東日本に要望したいわゆる「請願駅」で、整備費は高崎市が負担する。高崎市では新駅の用地を取得して施設整備を進めており、今回の正式決定を受け、富岡市長は2026年度中(令和8年度中)の開業をめざすと意欲を示した。新駅は無人駅で一日の利用者は1600人程度を見込む。
地域交通の円滑化をはかり、地域住民や高崎経済大学の学生が新駅を利用しやすいよう、県道あら町室田線~豊岡経大大橋(仮)~新駅~国道18号をつなぐアクセス道路を整備する。
群馬県内での新駅設置は2004年(平成16年)10月の高崎問屋町駅以来となる。
富岡市長は「地元から強い要望があった新駅が正式に決定し、とてもうれしい。積み上げてきた努力が報われた思いだ。JR東日本に大変な協力をいただき、地域交通の充実がはかれることになった」、南沢支社長は「新駅については、高崎市からとても熱い思いをいただいた。我々も地域貢献として判断した。これから高崎市と連携し、コミュニケーションをとり、しっかり協力しながら一つひとつ進めていきたい」と話した。
新駅の概要
所在地:高崎市中豊岡町・下豊岡町
北高崎駅から2・6km、群馬八幡駅から1・4km
無人駅(簡易Suica対応)
ホームは2面2線、ホーム長125m、ホーム幅2・1m~4・0m
駅前広場にパーク・アンド・ライド駐車場を整備
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