消防局が3・11訓練
(2023年03月17日)
東日本大震災から12年
高崎市等広域消防局は、東日本大震災が発生した3月11日にあわせ、毎年、特別訓練を実施している。
訓練には消防局14隊90人が参加。実施にあたっては、事前に訓練の進行を参加隊員に知らせず、災害現場での判断を重視するセミブラインド方式をとっている。
今年の訓練の想定は、高崎市内の農薬製造工場で工場内のタンクが破裂し数人の作業員が液体を被ったほか、複数の体調不良者が発生したとするもの。
4月末にGメッセ群馬でG7広島サミットに伴うデジタル・技術大臣会合の開催が予定されていることからBC災害(バイオロジカル=細菌やウイルスに起因した災害、ケミカル=化学物質に起因した災害)を想定し、初動から撤収までの活動を検証した。また、化学災害・テロ時における解毒剤自動注射装置の要請・使用方法の検証も盛り込んだ。
中村均消防局長は「各隊の連携が取れる訓練ができた。課題を克服し更なるレベルアップにつなげていきたい。国内では大きい災害が発生しており、社会的な影響も大きい。東日本大震災から12年が経過し、震災を風化させず、災害に備え訓練を実施していきたい」と話している。
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