令和4年度高崎市文化賞
(2022年11月25日)
大井さん・江藏さんが受賞
令和4年度高崎市文化賞の授賞式が11月21日に高崎市役所で行われた。
今年度は和紙ちぎり絵作家の大井八重子さん(87歳)、尺八奏者の江藏無童(えぞう・むどう)さん(80歳)が受賞した。
大井さんは、和紙ちぎり絵作家の県内第一人者で指導者。平成5年(1993)に、和紙ちぎり絵の第一人者である故亀井健三氏に師事。市内でちぎり絵サークルを主宰し後進の指導にあたる。
作家・指導者として国内外で活躍し、平成24年に高崎シティギャラリーで開催された全国展の実行委員長を務めた。
ちぎり絵は年齢を問わずに創作することができ、幼児から高齢者まで、ちぎり絵を通した文化活動、生きがいづくりに貢献している。
ちぎり絵を通した文化活動に顕著な功績が認められ、今回の受賞に至った。
江藏さんは、昭和61年から尺八教授活動を開始、長年にわたり琴古流古典尺八の指南役として、後進に教授し邦楽振興に努めた。NPO法人三曲合奏研究グループの代表を務め、毎年恒例の「邦楽春の祭典」の開催、小中学校での演奏や体験指導、企業・団体等のイベントでの演奏など、邦楽振興に大きく貢献している。平成26年度以降は高崎市と協働し「こだま音楽祭」を毎年実施している。
高崎市文化協会の市民文化フェスティバル・舞台部門の運営委員長として文化活動の普及・育成に尽力。群馬・高崎に生きた証として平成26年に自伝曲「翔鶴の譜」を発表し、楽譜は無料で提供している。邦楽を通した文化振興の顕著な功績が認められた。
群馬県邦楽協会理事長、高崎市文化協会副会長、群馬県文化協会連合会理事を歴任。群馬県文化奨励賞(平成30年)、群馬県総合表彰(令和2年)
授賞式で富岡賢治市長は「高崎市の文化振興のために第一流の功績を上げられ、感謝申し上げます」と受賞者を讃えた。
大井さんは「100号の作品に挑戦し、ギネス記録をめざしたい。和紙ちぎり絵を常設展示できる場所を設けたい」、江藏さんは「身に余る光栄です。後継者の育成に尽力したい」と喜びと意欲を語った。
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