烏川エリアに展望レストハウスを計画
(2022年11月17日)
「高松地区かわまちづくり」プロポーザル
高崎市は、烏川左岸の和田橋上流エリアに展望レストハウスやオープンカフェなどを整備する「高松地区かわまちづくり基本構想(素案)」と事業の展開に伴う専門的なアドバイザリー業務の公募について、11月8日の高崎市議会建設水道常任員会に示した。
高松地区かわまちづくりは、烏川の和田橋を中心に、上流は君が代橋、下流は聖石橋までのエリアと城址地区、中心市街地を連動してにぎわいを創出し、活性化をはかる考え方で、これまで烏川の親水護岸整備や河川敷のスポーツ施設活用を高崎市と国交省が連携して進めてきた。
今回示された「高松地区かわまちづくり(素案)」は、高崎産フルーツなどの農産物や高崎の食文化のブランド化を進めるための拠点施設として、展望レストハウスとオープンカフェの整備をめざすもので、基本構想段階から民間意見を取り入れるために、アドバイザリー業務の委託事業者を提案型の公募プロポーザルで選定する。
提案を求める内容は、高崎産フルーツなどの農産物のプロデュース方針、展望レストハウス・オープンカフェのコンセプト、展望レストハウスの具体的な店舗展開(内外装イメージ。メニューなど)。委託限度額は300万円。
高崎市が展望レストハウスやオープンカフェの整備を計画している場所は、かつて高崎初のカレー専門店「高崎レストハウス」などがあった場所で、1960年代から80年代の高崎を象徴するレストランであった。発案者は、高崎産業界の重鎮で高崎板紙社長・高崎商工会議所会頭をつとめた黒崎儀平氏とされ、東京から軽井沢へ向かう途中の休憩場所=レストハウスであったという。
高崎市が示した構想の主要施設を展望レストハウスと呼称しているのは、こうした経緯を踏まえてのものと考えられる。
これまで富岡賢治市長は、高崎産フルーツのブランド化の一環として、榛名山と烏川を眺望する場所に、都内に匹敵するようなフルーツパーラーについて言及してきた経緯があり、高崎市は河川空間の利用と集客について実験的なイベントも実施している。
今回のプロポーザルは、これらの構想を具体化するものとなり、プロポーザルの参加受付は11月9日から始まっている。参加に関する締め切りは令和4年12月22日、企画書提出期限は令和5年1月20日、令和5年2月に審査と選定結果を発表する予定。