地域新電力会社の設立へ
(2022年09月9日)
新高浜クリーンセンターの廃棄物発電で
高崎市は、令和7年1月に完成する予定の新高浜クリーンセンター内に整備される廃棄物発電の電力を主電力として、市内の公共施設や企業等に供給する地域新電力会社「たかさき新電力(仮称)」を設立し、電力の地産地消による脱炭素社会の実現と地域経済の活性化
をめざす。
この地域新電力会社は、高崎市が高崎商工会議所や民間企業等と協力して設立する計画。
環境省では、地方自治体の戦略的な参画・関与の下で小売電気事業を営み、得られる収益等を活用して地域の課題解決に取り組む事業者を「地域新電力」と位置付けており、高崎市によれば、2021年7月時点で、全国に約70社が設立されている。
廃棄物発電は、発電量が天候や時間帯に左右されず、1年中、24時間、一定量を発電することができる。
「たかさき新電力」は、新高浜クリーンセンターも発電施設による電力を調達し、主に公共施設への電力供給により事業の安定化をはかる。
中長期的な方向として、FIT(固定価格買取制度)終了後の、いわゆる卒FIT電力の市域内の買い取り、必要に応じて市域外の再生可能エネルギーの調達なども視野にいれ、全公共施設、市内企業等への供給拡大を計画している。
あわせて高崎市域へ再生可能エネルギー電源の導入の拡大に積極的に取り組み、脱炭素社会の実現をめざす。
富岡賢治市長は「地域電力会社を設立することで、積極的に電力の地産地消に取り組み、脱炭素社会の実現をめざしたい」とコメントしている。
今後の予定は、令和6年に「たかさき新電力(仮称)」設立。令和7年1月に新高浜クリーンセンター及び廃棄物発電施設完成予定。令和7年2月、たかさき新電力(仮称)電力供給開始。
現在の施設には群馬県企業局による高浜発電所が設置されている。
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