米づくりで交流/倉渕の活性化を
(2022年06月16日)
倉渕地域「和の米」
高齢化による農業の担い手不足や休耕田の増加など、倉渕地域の課題に地域住民が取り組んでいる。元倉渕郵便局長の戸塚茂さんは、局長時代からこうした地域課題に取り組み、地域の見守りや農作業に高齢者の知恵や経験を生かす活動を続けている。
地域の休耕田で高齢者が協力して稲を育て、収穫した米は倉渕のはんでぇ米「和みの米(なごみのこめ)」としてブランド化を図っている。
6月5日に東京のフラダンス教室の皆さん26人が倉渕地域を訪れ、田植え体験をして倉渕地域の農業者と交流した。フラダンス教室を主宰する山中布美代さんは、農業体験をしたいと考えており、友人を通じて戸塚さんと知り合った。コロナ禍により計画は延期され、実施まで3年かかったそうだ。
田植えに先だって、山中さんは田の畦で水の神に感謝を捧げるフラダンスを披露、また奄美大島に伝わる発行飲料「みき」の伝道師萩原友美さんがみきを水田に供えた。
参加者は、田での歩き方や苗の植え方などを地域の農業者から手ほどきを受け、楽しく作業を行った。
戸塚さんは「農業とフラダンスの他にはないコラボで、地域を盛り上げたい。秋の稲刈りにも参加してほしい」と話す。山中さんも「食のありがたさ、水の大切さを伝えていきたいと倉渕のみなさんにお願いし農業体験を計画しました。秋の稲刈りでは倉渕のみなさんとフラダンスでも交流したいです」と笑顔を見せた。
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