小栗公の墓前に合掌
(2022年05月23日)
小栗公の遺徳しのぶ
倉渕ゆかりの幕末の偉人・小栗上野介忠順公の功績を顕彰する「小栗まつり」が倉渕小学校体育館と東善寺で行われた。小栗公は維新政府により慶応4年閏4月6日(1868年5月27日〉に烏川水沼川原で家臣とともに斬首され、命日の5月27日にあわせて「小栗まつり」が行われている。
コロナ禍の影響で、講演会や式典などを含めた小栗まつりの開催は3年ぶりとなり、小栗公を通じて交流のある横須賀市からも来賓が出席した。
開会式で小栗上野介顕彰会の市川平治会長は「正しい歴史観を伝えていきたい」と顕彰会活動について述べ、1861年のロシア軍艦が対馬占領を企てて不法停泊を続けた「ロシア軍艦対馬占領事件」の際、徳川幕府の外国奉行だった小栗公が対応した出来事を紹介し「小栗公の確固たる信念を私たちは学ぶべき」と話した。
記念講演はジャーナリスト・ノンフィクション作家の柳原三佳氏が、自身の祖先となる遣米使節団の従者・佐野鼎(かなえ=後に開成学園の前身を創立)の研究を通じて得られた小栗公のエピソードを紹介し「人材育成が二人の共通した考えだった」と述べた。
なお、佐野鼎は加賀藩士で、下仁田戦争で高崎藩が戦った水戸天狗党の鎮圧・投降に関わった人物というので、高崎藩とも歴史の糸でつながっている。
東善寺では墓前祭(155回忌法要)が行われ、村上泰賢住職の読経の中、多くの参拝者が小栗公や家臣らの墓前に香を供えた。
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