本丸・蔵屋敷間木橋が完成
(2022年03月30日)
国指定史跡箕輪城跡
国指定史跡・日本百名城の箕輪城跡の整備で、高崎市は本丸と蔵屋敷をつなぐ木橋「本丸・蔵屋敷間木橋(ほんまる・くらやしきかんきばし)」が完成し、3月29日に関係者を集めて完成式典が行われた。
整備した木橋は長さ28・9m、幅2・4m、高さ6mで、平成17年度に行われた発掘調査で橋脚の礎石が見つかり木橋の存在が確認された。
高崎市教育委員会よれば、木橋の詳細な構造はわからないものの、高崎城本丸の刎橋(はねばし)の絵図を参考に、園路整備として築造した。
箕輪城跡の特徴である壮大な空堀を木橋の上から眺めることができ、歴史のロマンを体感できる。
箕輪城跡では平成28年に郭馬出西虎口門が復元されており、今回の木橋の完成により、城跡の景観や散策の魅力も一層高まることが期待される。
令和4年10月末まで通行が可能で、その後は本丸側の門などの整備工事を再開するため通行できなくなる予定。
完成式典で富岡賢治市長は「美しい箕郷の景観の中に箕輪城跡がたたずむことが重要で、更に整備を進めたい。箕輪城跡に興味を持つ人は多く、おもてなしの矢原宿カフェにも人々が訪れ、ゆっくりと散策できるコースができる」と整備効果に期待した。
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