上里見で最大0・9℃上昇/身近で切実な問題に
(2022年03月24日)
ラジ高・気象予報士吉良さんが指摘
豊かで充実した暮らしやSDGsなどについて学び考える交流スペース「エコラボカフェ(上並榎町)」で無料セミナーが行われている。
これまでに行われたセミナーで、ラジオ高崎のアナウンサーで気象予報士の吉良武夫さんが、豪雨の発生回数の増加や気温の上昇について示し、地球温暖化について講演した。
吉良さんは世界の気温上昇について、1880年から2012年までに0・85℃上昇していることを資料から示し、前橋地方気象台の観測値でも1900年頃と2020年の比較で年平均気温が百年で約2℃上昇していることを示した。
関東甲信地方で1時間降水量50mm以上の豪雨の発生回数は、1979年前後からの10年間と、2009年から2018年までの最近の10年間と比較して、1・4倍に増加していることなども示した。
また吉良さんが保存している上里見の気象観測データをもとに、1981年から2010年までの30年間と、1991年から2020年までの30年間の月毎の平均気温を比較し、年間を通じて平均気温が上昇していることや、最も上昇が大きかったのは6月下旬で0・9℃上昇していることなどを明らかにするなど、地球環境を身近に考える機会となった。
エコラボカフェでは、こうした無料セミナーが開催されている。https://www.ecolabcafe.jp/
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