黒沢病院で日曜接種を開始
(2021年05月30日)
ロビーを活用して、業務の動線を確保
黒澤理事長が来院者にワクチンについて説明
接種率の向上でコロナ収束を
医療法人社団美心会・黒沢病院(矢中町、黒澤功理事長)で、新型コロナウイルスワクチンの「日曜接種」を5月30日から始めた。
現在の接種対象は、高崎市のクーポン券を受け取り、接種開始となっている年代の高齢者で、平日と同様に高崎市の予約方法(予約電話・ウェブ予約)で受け付ける。
ワクチン接種の推進について、高崎市からも要請を受けていたことから、平日の接種に加え、日曜日に接種機会を設けることで、市民の接種率を高め、感染拡大防止につなげていきたいと黒澤功理事長は考えている。
黒沢病院の日曜接種は、より多くの接種希望者に対応するため、スタッフの発案で平日の接種とは別の会場を院内ロビーに開設し、動線を工夫している。
開始日の30日は約300人に接種し、黒澤理事長が新型コロナウイルスワクチンについて来院者に説明するなど日曜接種への意気込みを見せた。同病院の伊藤一人(かずと)院長は「病院のスタッフ全員が協力して取り組んでいます」と話す。
全国的には、ワクチン接種の打ち手不足による接種遅れや予約キャンセルなどで余剰となったワクチンの有効活用が課題として報道されている。
今後、接種対象の年齢層が広がるととともに2回目の接種も順次行われることから、黒沢病院では日曜日に1000人に接種できる体制を整える。65歳未満に対象が拡大された場合は、平日に接種する時間が確保しにくい層も想定できる。
黒澤理事長は「一日も早くコロナが収束するよう、一人でも多くの方に接種できるように取り組んでいきたい」と意欲を見せている。
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