3・11教訓に/大規模災害想定し訓練
(2021年03月12日)
高崎市等広域消防局
東日本大震災の発生から10年となり、3月11日に高崎市等広域消防局は、大規模災害を想定した訓練を実施した。高崎市等広域消防局は、東日本大震災の翌年から、毎年、3・11訓練を行ってきた。訓練に先立って、震災の犠牲者に黙とうが捧げられた。
今年度の訓練内容は、大型バスを含む自動車3台の多重追突事故を想定したもので、救助隊、救急隊など12隊90人が参加した。
車内に閉じ込められた人の救助や、傷者の緊急度に応じて優先順位を決めるトリアージ、患者搬送まで、各隊の連携による訓練が行われた。
救助された傷者は24人に及び、災害状況の掌握と的確な役割分担、情報の共有・伝達など、現場での対応力強化も目指された。
また今回の訓練では、災害に応じて必要な資機材をコンテナに積載して出動する「支援車2型」(令和元年度導入)も参加した。
植原芳康消防局長は「救助活動は1分1秒を争う。地域住民の安心安全のために訓練を積み重ねていきたい」と話している。
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