高崎市文化賞に瀧澤さん(書道)・田島さん(郷土史)
(2020年11月20日)
高崎市の芸術文化に貢献
高崎市は令和2年度高崎市文化賞の受賞者を11月16日に発表した。
受賞したのは書道振興の瀧澤虚往(たきざわ・こおう)さん=89歳、郷土史の田島桂男(たじま・かつらお)さん=87歳の2人。
授賞式は11月27日に行われる。
瀧澤さんは、群馬県書道展審査会員、高崎書道会顧問、高崎市民美術展実行委員会参与・審査員、玄遠書道会主宰、中国南京江蘇紫金書学院名誉院長、中国西安書道学会名誉理事。
長年にわたって子弟を育成し、高崎市の書道の推進発展に寄与してきた。35年間の教員勤務を通じ、子どもたちの書道教育にも力を注がれた。群馬県書道展で30年間、勤務校で上位入賞者を輩出し、生徒たちに自信を与えた。
高崎書道会では会報「龍集」の編集など会を支え、同会の80周年記念誌の編集刊行主任として携わり、高崎の書道の水準の高さを内外に示した。
半世紀以上にわたって中国、台湾の有力書道会との交流、親善に努め交互に書展を開催するなど国際理解を深めている。西安の学術会議では論文を寄せ、高崎書道会を有名にした。
平成30年に米寿を記念した個展を高崎シティギャラリーで開催し、自身の大作を展示し、力強く高雅な作風が多くの人に感動を与えた。
田島さんは、市内中学校教員、高崎市教育委員会文化財保護係長、中央公民館長、南八幡中学校長、並榎中学校長を歴任。高崎市史さん委員・専門委員を務め、郷土の歴史研究に貢献された。
著作に「日本の古代遺跡・群馬県西部」、「高崎町知るべ 町名由来」「群馬の古墳」、「たかさき町しるべ高崎の地名」など高崎の歴史に関する著作多数。
広報高崎の連載、ラジオ高崎の番組出演を通じて高崎の地名由来や歴史を紹介するなど高崎の郷土史研究の第一人者。
平成29年度に和宮下向警護図面などの高崎藩資料、土屋文明。村上鬼城などの文学資料など多数の資料を高崎市に寄贈。平成30年に高崎市文化財保護賞を受賞。
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