中曽根元総理合同葬 2200人参列
(2020年11月13日)
Gメッセ群馬を会場に
昨年11月に101歳で亡くなった中曽根康弘元総理の「群馬県民・高崎市民合同葬」が11月12日にGメッセ群馬で営まれた。式典には遺族、群馬県選出の国会議員や市長村長ら2200人が参列し、中曽根元総理に哀悼を捧げた。
葬儀委員長の山本一太知事は「中曽根先生は郷土の誇りであり、戦後日本を代表する名宰相として歴史に名をとどめる。先生の故郷・群馬を更に輝かせたい」、葬儀副委員長の富岡賢治市長は「先生の功績を道しるべに高崎市を更に発展させていきたい」と式辞を述べた。
福田康夫元総理は、小選挙区が導入された当時に「先生の後援者の前で、福田康夫を頼むとお願いしてくれた。感銘が今も鮮明にある」と述べ、中曽根元総理の政治姿勢や日韓友好に尽力した功績などを讃えた。
群馬県選出国会議員を代表し小渕優子衆議は「強い信念を貫かれ、世界秩序の礎と日本の地位を築かれた」と中曽根元総理の功績をふり返った。
遺族代表の中曽根弘文参議はあいさつで、中曽根元総理が少年期に、末広町の自宅の物干し台からから夕暮れの上毛三山を飽くことなく眺めていた手記を引用し、「上州人としての誇りを持ち、101年の人生を全力で生きた」などを話した。
代表者による献花で、中曽根元総理を送った。
合同葬は4月に高崎アリーナで開催される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期され、規模を縮小して行われた。参列は招待者だけとなり、一般参列は行われないこととなった。