吉井弾薬支処 火薬庫4棟で保安距離不足

(2020年08月28日)

防衛省発表資料より抜粋

安全確保を市も申し入れ

防衛省が実施した防衛省・自衛隊等の火薬庫の保安距離を一斉点検する特別調査で、必要な保安距離が確保されていなかった火薬庫に、吉井弾薬支処の火薬庫4棟が含まれていることが8月28日に発表された。

 

高崎市は、同日、吉井弾薬支処から報告を受け、適正管理を吉井弾薬支処に申し入れたことを発表した。

 

防衛省によれば、防衛省・自衛隊等が管理する全火薬庫1401棟のうち41棟について、不備が確認され、そのうち27棟の火薬庫について、保安距離が確保されていない可能性があったため、火薬の貯蔵量を調整する等の措置をとった。

 

吉井弾薬支処においては、火薬庫で確保されている保安距離に応じた最大貯蔵量とし、既に安全確保を最優先した対応を実施していることも、吉井弾薬支処から高崎市に報告された。

 

防衛省の発表資料によれば、保安距離は火薬庫における不慮の災害に際しての危害を考慮し、あらかじめその附近の物件に対して確保しておかなければならない距離。なお火薬庫には土堤や堅牢な壁などの複数の安全策が施され、駐屯地等内を含めて危害が及ぶことを防止するよう措置されている。

 

吉井弾薬支処の火薬庫で不足した保安距離は、10m未満が2棟、20m以上60m未満が2棟。

 

防衛省は、昨年10月、航空自衛隊基地内の火薬庫について、火薬庫設置後に基地内外に建設された保安物件(建物等)との間において、必要な保安距離が確保されていない可能性があり、そうした可能性が毎年の検査においても見逃されていた可能性が把握されたことを受け、今回の一斉点検行ったとしている。

 

 

 

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