イオンモール高崎リニューアルオープン(3)
(2020年07月28日)
年間集客900万人めざす
無印良品と未来屋書店初の融合店
イオンモール高崎の独自企画で実現したのが無印良品と未来屋書店の融合店だ。
無印良品の調理道具売り場にレシピ本や食のエッセイ、旅行用品の隣に旅行ガイドブックなどを陳列・販売するなど、新しいライフスタイルの提案を狙った売り場となっている。
この融合店の実現にあたり、両店の商品をどちらのレジでも会計ができるように、レジシステムを新規開発した。
さらに食料品を扱うイオンスタイルでは、群馬県産の食材(じもの)コーナーを大きく展開。群馬県内のJAの協力のもと、年間を通じて新鮮な旬の野菜や果物を販売している。
コロナ禍での店舗運営・集客活動
コロナウイルス感染症の流行が依然として続くなか、お客さまや従業員の健康・安全の確保は重要な課題だ。「館全体のスタッフが2,500人、リニューアル後のお客さまの年間来店客数は900万人を目指していますから、ソーシャルディスタンスはもちろん、館内が急激に混雑しないように配慮しています」と頼岡さんは話す。
館内の入口には、消毒液と非接触式の検温器を設置、左側通行を推奨し、入館者と退館者の列を分けている。
リニューアル後は全1,000席となったフードコートも、緊急事態宣言が解除され、5月16日に営業を再開した際には、半分の500席でスタートした。状況に応じて、徐々に席数を増やしていくとのことだ。
また広報活動にも配慮している。一般的にリニューアルオープンの際には、商圏全体に対して折り込みチラシを同日に一斉配布する。しかし、今回は商圏を2つに分けてチラシを別日に配布し、混雑を避けるようにした。また、各店舗の割引率や限定商品を記載したチラシは配布を見送り、モール内での配布のみとしている。
生活者に更なる付加価値を提案
「無印良品さんと未来屋書店さんの融合店や、ヘルスチャレンジステーションに代表されるコト消費、買い物や食事だけではなく、新しいライフスタイルの提案に力を入れていきます」と頼岡さんは話す。
高崎商工会議所『商工たかさき』2020年7月号
- 次の記事 岩押町に複合施設『SO.ラボ』がオープン