コロナの影響か 春の異動期に県外転出やや減

(2020年05月27日)

群馬県発表資料より作成

群馬県移動人口調査

群馬県は令和2年5月1日現在の群馬県移動人口調査結果を発表した。

 

4月の県人口は社会動態で増加に

群馬県の人口は193万350人で前月と比べて348人増加した。

自然動態(出生、死亡)による群馬県の4月中の自然増減では出生が1105人、死亡が1904人で799人の減少となった。

社会動態(転入、転出)による群馬県の4月中の社会増減は、転入9251人、転出8104人で1147人の転入超過となった。

3月は転入7101人、転出9029人で1928人の転出超であったので、3月と4月の社会増減の収支は754人の転出超過となっている。

 

かつて人口の増加基調にあった時代は、3月と4月の社会増減の収支で、都市部はプラス(転入超過)で推移していた。

 

高崎市も社会動態で増加

高崎市の人口は36万7890人で前月と比べて250人増加した。

高崎市の4月中の自然動態は、出生263人、死亡310人で47人減少となった。

高崎市の4月中の社会動態は転入が1970人、転出1673人で297人の転入超過となった。

3月は転入2436人、転出2832人で396人の転出超過となっていたので、3月、4月の社会増減の収支は69人の転出超過となった。

 

 

コロナが転勤や入学時期に影響か。例年よりも県外転出入が減少

毎年、3月と4月は企業の転勤や卒業・入学など、転出入による人口変動が最も大きい時期となっている。

今年は、新型コロナウイルスの影響で社会活動が大きく制約を受けた。年度による変動幅もあるので、新型コロナウイルスの影響と断定することはできないが、転勤や入学等による転居時期がずれこんだのか、県外との転出入者を見ると、3月・4月は、2018年、2019年と比べて、やや少なくなっている。

県外から群馬県への転入者は3月・4月の合計で1万2737人、2019年の1万3003人に比べて約2%減となった。

群馬県から県外への転出者は同じ3月・4月の合計で1万3491人で2019年の1万4067人に比べて約4%減となっている。

転出入による県外との社会増減を3月・4月について見ると、2020年は754人減、2019年は1063人減、2018年は1049人減で、2020年は1000人を下回り、県外への転出超過数が減少した。

 

 

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