群響支援で知事と市長が意気込み示す
(2020年02月26日)
芸術劇場や75周年を機に
群馬交響楽団は昨年、ミュージックアドバイザーに世界的指揮者小林研一郎氏を迎え、9月に高崎芸術劇場に本拠地を移し、今年は創立75周年を迎え、一層の飛躍が期待されている。
群響理事長で山本一太知事、副理事長の富岡賢治市長が2月26日に群馬県庁で群響の未来について考えを示す共同記者会見を行った。
山本知事は「県と高崎市が連携しより一層群響を応援していきたい。本県文化の象徴であり宝である群響は県民の幸福度向上に不可欠と確信している。今が群響の10年後、20年後を考える絶好のタイミング」と述べ、群響の安定的、継続的な楽団運営をはかるため、3項目の取り組みを示した。
(1)演奏活動の充実=ベトナム公演を計画しているが、他地域での海外公演を展開する。クラウドファンディング型のふるさと納税を活用する
(2)群響改革の推進=更なるレベルアップのために高崎市と協力して必要な体制を検討する。雇用、採用の方法の見直しも考えていく。
(3)財政基盤の強化=群馬県と高崎市は群響に対し財政支援を行っている。楽団が持続的に発展するため行政支援の在り方を検討する。民間支援を広げる仕組みづくりも必要。
山本知事は「具体的な議論はこれからだが、群響のために富岡市長と並んで記者会見を行うことに意味があると思う」と述べた。
富岡市長は「群響だけについて知事と話したのは初めて。知事と意気投合した。群響は地方文化の振興、発信としても有効だ。高崎芸術劇場がオープンし群響がステップアップする良い機会となった」と述べた。
また富岡市長は前群響音楽監督の大友直人氏を高崎芸術劇場の芸術監督に迎えたことや群響と子どもたちのマーチング、加藤登紀子さんなどポピュラー音楽との共演などを例に、群響の可能性を示した。
県と市の関係部局が定期的に協議し、山本知事は「まずは4~5カ月をかけて練っていきたい」とした。
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