ビックカメラ高崎が2年ぶりの優勝
(2019年11月18日)
上野が魂の271球
第52回日本女子ソフトボールリーグ決勝トーナメントの3位決定戦と決勝戦が11月17日、横浜スタジアムで行われ、連勝したビックカメラ高崎BEE QUEENが2年ぶりのリーグ制覇を果たした。同スタジアムは、来年の東京オリンピックで福島あづま球場とともに野球・ソフトボールの会場となる。
前日の試合でホンダ(リーグ戦2位)に敗れたビックカメラ高崎(リーグ戦1位)が優勝するには連勝する必要があり、岩渕有美監督は絶対的エースの上野由岐子投手にすべてを託した。
ビックは、トヨタ自動車との3位決定戦を5-1で勝利。市口侑果選手の先制ソロ、我妻悠香主将のツーランと本塁打攻勢で流れをつかみ、上野投手が要所を締めながら尻上がりに調子を上げて粘りをみせるトヨタ打線を1失点に抑えた。
そして、143球を投じたトヨタ自動車との試合から1時間後、トレーナーの入念なケアを受けた上野投手が再びホンダとの決勝戦のマウンドに。
6回に相手野選から得た1点を、128球12奪三振の快投で見事に守り切り完封勝利。
トータル271球を投じてチームの優勝に貢献した上野投手は、最高殊勲選手に選ばれた。
試合後のインタビュー
上野由紀子投手
「すべて出し切るつもりで投げた。とにかく優勝できてうれしい。決勝戦は疲れもあったが、東京オリンピックでの連投も視野に入れて自分の体と対話をしながら投げ切れた。喜びはほんの一瞬で、来年は追われる立場なのですぐに準備を始めようと思う。」
岩渕有美監督
「皆さんのおかげで優勝できた。多くの声援に感謝したい。チームから多くの代表選手を選出して頂いている中で、宇津木麗華監督のもとオリンピックで一人一人が力を出せるようにしたい。ソフトボール界として大イベントなので、出来ることを協力していきたい。」
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