日本の近代化の礎を築いた小栗公

(2019年05月26日)

小栗公や家臣の墓前に香を供える参詣者
倉渕中吹奏楽部の演奏

倉渕で小栗まつり

倉渕ゆかりの幕末の偉人・小栗上野介忠順公を偲ぶ「小栗まつり」が、5月26日に倉渕小と菩提寺の東善寺で行われた。

小栗公は明治新政府軍により慶応4年閏四月六日に烏川の水沼川原で家臣とともに斬首された。日本の近代化に尽くした小栗公の偉業が歴史に埋もれてきたが、倉渕地域の小栗上野介顕彰会は史実を正しく伝えていこうと活動を続けている。また小栗公が建設を進めた横須賀造船所や水源森のつながりで横須賀市や浦安市との地域交流も続いている。

 

式典で顕彰会の市川平治会長は「近年は多くの作家や研究が誤謬を指摘している。令和の時代の正しい歴史観に通じるものと期待している」とあいさつした。

式典に続いて倉渕中学吹奏楽部による記念演奏が行われ、小栗公にちなんだ楽曲を披露。

歴史作家・原田伊織さんによる記念講演「小栗上野介と徳川近代」では、「製鉄所だけでなく、株式会社の設立、鉄道など小栗公は日本の近代化に多大な影響を与えた人物」と問題提起し、小栗公の斬首の背景となる幕末から明治期の史実を解説した。

 

東善寺境内では、小栗公152回忌法要・墓前祭、倉渕地域の食や物産を楽しむ昼市が行われ、参詣者でにぎわった。会津一刀流剣詩舞道も奉納、披露された。

 

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