県民のごみ排出量、全国40位
(2019年05月3日)
前年度よりもランクアップ
群馬県は、環境省の平成29年度「一般廃棄物(ごみ)の排出及び処理の状況」について県内の状況をまとめた。
県民1人1日当たりのごみの排出量は986gで、前年度の1005gに比べ19g減少した。全国順位はワースト8の40位だが、平成28年度の43位よりも順位を上げた。
全国の上位は、1位長野県817g、2位滋賀県830g、3位京都府843g、4位埼玉県858g、5位神奈川県858g。下位は、43位青森県1002g、44位新潟県1017g、45位福島県1042g、46位富山県1044g、47位鳥取県1050g。44位以下は前年と同じ県となっている。
群馬県民1人1日当たりの生活系ごみ排出量は 751gで、前年度の756gに比べ5g減少した。事業系ごみは236gで、前年の249gに比べ13g減少した。
県民1人1日当たり生活系収集可燃ごみの排出量は、565gで、前年度の567gに比べ2g減少した。
リサイクル率は15・1%で前年の15・7%よりも0・6ポイント低下した。
群馬県では、第15次群馬県総合計画等の進捗状況を踏まえ、計画の基準年度となる平成26年度と比べ、平成29年度は65g減少し、全国平均の27g減を上回るペースで減少しました。
減量が進んだ要因としては、市町村と連携した取組の効果が現れたものと考えている。主な取組としては、県民の取り組みでは、3キリ運動(使いきり・食べきり・水きり)、30・10運動(サンマル・イチマル運動=宴会の乾杯30分と終宴前10分は自席で料理を食べて食べ残しを減量する運動)、分別回収の周知啓発、分別品目の拡充、リユース食器の普及。事業者が対象の主な取り組みでは、食べきり協力店の登録、店頭回収の促進、事業系廃棄物の分別指導(清掃センターでの展開検査)を挙げている。
また県では、生活系収集可燃ごみの減量のため生ごみの排出抑制や紙・布類の再資源化を推進、群馬県のごみ排出量や全国順位について7割以上の県民が知らないので、ごみの減量化に向けた広報啓発の強化、リサイクル率が低下したので分別回収の徹底や集団回収の一層の促進、資源化施設の整備などの必要性を挙げている。
高崎市の市民1人1日当たりのごみの排出量は967gで、全国平均920gより47多く、群馬県平均の986gよりも19g少なかった。
高崎市のリサイクル率は12・9%で、全国平均の20・2%、群馬県平均の15・1%を下回っている。
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