たかさき能に北陸の謡を 金沢能楽会
特別公演 6月30日(火)

(2015年6月4日)

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北陸新幹線開業記念

 北陸新幹線の開業とともに北陸と高崎の交流が期待される中、6月30日(火)、群馬音楽センターで歴史ある金沢能楽会の特別公演が開催される。
 金沢能楽会は、明治34(1901)年に設立した伝統ある能楽会。
 五代藩主前田綱紀が、宝生流贔屓の五代将軍綱吉にならって宝生流に改流して以来、代々加賀藩主は宝生流を愛好、手厚く保護し、加賀宝生と呼ばれるほど宝生流が盛んな土地に。同藩では領民にも謡を奨励、裾野が拡大した。金沢は「空から謡が降ってくる」と言われるほどとなり、明治維新による幕藩体制の崩壊で加賀藩の保護を失った後、佐野吉之助師を中心として金沢能楽会が設立された。

30回を迎える“たかさき能”

 今年11月に行われるたかさき能は30回を数える。高崎は能楽と深いかかわりをもった都市で、「清水寺の能楽の絵馬」は市の重要文化財に指定されている。この絵馬は、狩野派の狩野常信が描いた能の「熊野」の一場面。喜多流の能を好んだ高崎藩主安藤対馬守重博が、元禄5年(1692)に奉納したもの。またその後の藩主松平輝貞、間部詮房らも能楽をたしなんだ。城下の町中には謡の師匠が多く住み、商人は謡と俳諧を競って身につけようとした。
 能を愛してきた金沢と高崎のジョイントとなる特別公演。お見逃しなく。

◆金沢能楽会 特別公演
日時:平成27年6月30日(火) 午後6時開演、午後5時開場
会場:群馬音楽センター
演目:狂言 萩大名、能 杜若(かきつばた)
入場料:2,000円、高校生以下無料(全席自由) *一部除く
お問い合わせ:たかさき能実行委員会 電話:090-9378-8224
プレイガイド:群馬音楽センター、高崎市文化会館、高崎シティギャラリー、箕郷文化会館、新町文化ホール、榛名文化会館、吉井文化会館、高崎市倉渕支所、高崎市群馬支所