わんちゃん、ネコちゃんの殺処分はゼロにできる!
/NPO法人群馬わんにゃんネットワーク

(2015年5月20日)

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正しい飼い方を伝えたい

 NPO法人群馬わんにゃんネットワークでは、「正しい犬、猫の飼い方を伝える啓発活動」を行うことで、保健所に連れてこられる犬や猫を減らし、ひいては“殺処分ゼロ”を目的に活動している。殺処分ゼロにするには、犬、猫、それぞれの「飼い方の基本を守れば可能」と、同法人飯田有紀子理事長は話す。
 犬は、①狂犬病予防接種の徹底、②健康のためにも避妊、去勢手術を行う、③迷子札を付けるの3点。
 猫は、①繁殖力が強いので避妊、去勢手術の徹底、②完全室内飼育の2点。
 以上を徹底すれば「保健所に来る子はぐっと減る」とし、市民にしっかり根付かせたいとしている。

献身的なボランティア活動

 同法人の発足は平成19年のこと。会員約100名、そのうち20数名のボランティアを中心に、子猫や老犬、怪我をした犬、ブリーダーに捨てられた犬など、“様々な過去を背負った犬や猫”を預かり、里親を見つけるまで自宅で保護している。全てボランティアで行っており、常に10匹前後の猫を預かる人もいるという。また、3本足の猫や人に敵意を見せる猫なども、経験あるボランティアによって愛情を注がれ生活するうちに、落ち着いた状態で里親さんに委ねられるようになるという。
 また、劣悪な環境にいる犬などの情報を得れば飼い主と話し合い、環境改善のための助言活動なども行ってきた。同法人では活動に賛同してくれるボランティアさんを随時、募集している。

殺処分数激減の高崎動物愛護センター

 殺処分数を激減させたことで全国からも注目されている高崎の動物愛護センター(乗附町)。同センターでは、毎週日曜日、犬、猫の譲渡会を行っている。家庭環境や家族構成、飼い方に対する認識をしっかり面談し、適正な環境か、判断し譲渡している。「ペットを飼うということは、命を引き受けて最後まで面倒見る、看取るということ。病気のことも考えて最後まで飼ってほしい」と飯田さんは話す。室内飼いや医療、食事の充実で15年以上生きる犬や猫も増えている現代。最後まで愛情を注ぐのが飼い主としての責務だ。
 「犬や猫だけでなく譲渡された家族も幸せになってほしい。誰かが無理している状況では厳しい」と考える飯田理事長。同法人の譲渡に限っては、一週間ほど飼ってみるお試し期間も設けているので、是非相談してほしい。



杉本彩さんによる動物愛護講演会「いのち」開催

(公)動物環境・福祉協会Evaの理事長・杉本彩さんによる講演会が行われる。

◆日 時 6月14日(日)13:30~15:30 13時受付
◆会 場 たまごホール 高崎市総合福祉センター (高崎市末広町115-1)
◆第一部 高崎市における動物愛護団体の取組
・群馬わんにゃんネットワーク 理事・山田由紀子
◆第二部 「人と動物が幸せに共生できる社会を目指して」
・(公)動物環境・福祉協会Evaの理事長・杉本 彩
◆先着250名様
◆入場無料
◆要申込 *6月5日締切
◆問い合わせ NPO法人群馬わんにゃんネットワーク ℡027-320-6380(平日10時~17時)
◆HP http://g-wan.net/index/index.html