低投票率でしのぎを削る
(2015年4月13日)
群馬県議選・高崎市選挙区
12日に行われた群馬県議会・議員選挙で、定数9人に10人が出馬した高崎市の投票率は46・22%で前回の県議選投票率50・09%を3・87%下回った。
午後9時過ぎに開票作業が終了し、9人の当選者が決まった。
投票率が低い選挙は組織票を持つ候補に強みがあるとされ、公明の福重氏が前回とほぼ同じ得票数でトップとなった。
共産党の伊藤氏は、群馬県のコンベンション施設建設反対を訴え、同計画に疑問を持つ有権者の票を組織票に上乗せするなど、前回よりも約1700票を伸ばした。
コンベンション計画に対して問題が残っていると訴える民主党は、後藤氏も前回票を保ち、当選順位を上げた。これまで、吉井地域を地盤としてきた角倉氏は大票田の高崎地域に事務所を設けて浸透をはかり当選に食い込んだ。
前回トップ当選だった清水氏は、無所属で立候補した元職の中島氏と同じ地盤で、地域票を奪い合う厳しい選挙戦となったほか、中島さんは、他の保守候補の票を削り取り、返り咲きを果たした。岸氏、橋爪氏、関根氏は前回よりも得票を減らしたものの、固い票に守られ強さを見せた。
高崎地域ではただ一人の女性議員として前回、当選した桂川氏は、わずかな89票差で当選に届かず、二期目を果たすことができなかった。
コンベンション施設建設に反対・問題ありとする3陣営の得票は4万票で、全投票数の29%となった。
投票総数期日前は2万4813票、当日投票11万3557票、合計13万8370票。期日前の投票は全投票数の約18%となった。
無効投票数は2394票、不受理持ち帰り2票、棄権者は16万995人。
【開票結果】4月12日午後9時14分確定
福重隆浩(公明党)1万6764票(前回=1万6707)
清水真人(自民党)1万6746票(2万1683)
後藤克己(民主党)1万4878票(1万4624)
中島篤(無所属) 1万4385票(‐)
伊藤祐司(共産党)1万4161票(1万2439)
岸善一郎(自民党)1万3347票(1万6526)
橋爪洋介(自民党)1万2115票(1万7043)
関根圀男(自民党)1万1677票(1万3739)
角倉邦良(民主党)1万995票(1万1065)
桂川孝子(自民党)1万906票(1万2579)