犬も飼い主も大喜び! 城南大橋ドッグラン開園

(2015年4月2日)

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市民のマナーでより良いドッグランに

 烏川河川敷の石原緑地内に「城南大橋ドッグラン」が1日、開園した。市役所公園緑地課には、施設利用のためのICカード登録申し込みに行列ができ、初日の登録数は118件だった。
 登録制のドッグラン広場としては、県内最大級。小型犬用スペースが約800平方メートル、中・大型犬用スペースは約3500平方メートル、駐車場50台分。広場は、フェンスで囲まれていて犬のリード(綱)を外し自由に遊ばせることができる。入り口はICカードで開錠、犬用の水飲み場、足洗い場、係留するためのフックなども設置されている。運営はNPO法人群馬わんにゃんネットワークが関わり、常駐スタッフはいないがスタッフジャンパーを着て見回りにあたる。利用は日の出から日没まで。
 元々この石原緑地は、犬を散歩させる人が多く、中にはリードを外す人もいて苦情も多かった場所。飼い主同士の交流やマナー向上の場としての活用も期待されている。

 開園式で富岡市長は、「市民に切望されていたドッグラン。国土交通関東地方整備局高崎河川国道事務所の温かい支援を頂き開園することができた。人件費削減のためにも登録制のカード方式を採用したが、飼い主の自己責任なので、市民のモラルにかかる一大実験。市民も行政も頑張って、高崎市は犬の殺処分85%を半分以下にした。動物愛護のまちは人に優しいまちでもある。より良い運営方法をドッグランのように、走りながら考えたい」と挨拶した。
 市内小中学校から応募総数635件あった中から選ばれた「城南大橋ドッグラン」の名付け親、小学校5年の小宮さんとロゴマークをデザインした小学校5年の山口さんは、市長から賞状と記念品を受け取り、ドッグランの門の前ではくすだまの紐を引き、共に開園を祝った。

 開園に駆けつけた人たちは早速、愛犬をドッグランに放つと犬達は全速力で走り回り、投げたボールを追いかけ、初対面の犬同士匂いを嗅ぎ、じゃれ合ったりしながら犬本来の姿を思い切り披露して見せた。下和田町から来た女性は「堂々と犬を放すことができて嬉しい。犬同士、仲よくできたらいい」、ラブラドールレトリバーを2匹飼う上佐野町の女性は「躾をしっかりして、思い切り走らせてあげたい」などこの日を心待ちにしていたという。

 運営に関わるNPO法人群馬わんにゃんネットワークの飯田有紀子理事長は、「のびのび走るわんちゃんは平和の象徴。飼い主さんには、ここに来るのが目標になるような犬の社会化、躾をお願いしてよりよいドッグランにしたい」と話す。同法人のボランティア代表山田由紀子さんは「長年の夢が叶い、感無量。全国にはトラブルが起きて閉鎖されるドッグランもあるので、ここがモデル地域になり、憩いの場になればと思う。ご意見カードを置くので声を聞かせてほしい」と思いを語った。