高崎駅周辺で手堅い土地需要
(2015年3月20日)
平成27年地価公示
平成27年地価公示が18日に公表された。
群馬県の発表によれば、県内は、全用途の対前年平均変動率は△1・7 %で、前年の△2・9%から下落幅が縮小した。平成5年に下落に転じてから、23年連続の下落となったが、県内景気の緩やかな回復を背景に、3年連続で下落率は縮小した。
用途別の平均変動率は、住宅地△1・6%(前年△2・8%)、商業地△1・9%(前年△3・2%)、工業地△2・4%(前年△3・4%)となり、全ての用途で前年より下落率が縮小した。
群馬県内で変動率がプラスの地点は31地点(住宅地24地点、商業地7地点の31地点で、2年連続でプラス地点が現れた。変動率が0%の地点は住宅地9地点、商業地2地点の11地点。
住宅地については、居住環境の優れた地域や利便性の良い地域で需要は回復し、前年に地価の上昇地点があった高崎市及び太田市は、地価の上昇を示す地域に広がりが見られた。前橋市、みどり市及び吉岡町も、新たに地価の上昇する地点がありました。下落となった地点も、全ての地点で前年より下落率が縮小した。
住宅地の価格上位地点は12年連続で高崎市柳川町(9万7千円/㎡)となった。
商業地は、高崎市では高崎駅周辺で需要の底堅さを背景に地価が上昇し、太田市では企業の業績好調や太田駅周辺の再開発を背景に地価が上昇した。富岡市では、富岡製糸場の世界遺産登録による影響で地価が上昇した地点があった。下落した地点も、全ての地点で前年より下落率が縮小した。
商業地の最高価格地点は、平成8年から20年連続で高崎市八島町(34万7千円/㎡)となった。
平均価格では、高崎市は住宅地が5万3800円(前年比△0・7%)、商業地が10万5200円(△1・5%)で、県内最高となっている。