254バイパス吉井北通り線が2年遅れに

(2015年3月10日)

多胡橋岩崎交差点の渋滞

 群馬県議会一般質問で、清水真人県議が高崎市内の渋滞対策についてただし、その中で群馬県は、国道254号バイパス吉井北通り線工事について、平成27年度完成予定が2年程度遅れる見通しであることを示した。
 国道254号バイパスは、吉井町本郷より西側が概ね開通するなど暫定通行できる。吉井北通り線は、吉井町本郷から県道高崎神流秩父線までの約1・5kmで、このバイパスのボトルネックとなり完成が待たれている。群馬県は、用地買収の一部が遅れていること、これから埋蔵文化財調査を実施することから、平成27年度に予定していた完成が、2年程度遅れるとの見通しを示した。
 国道254号バイパスで高崎方面に向かう車両が吉井町本郷交差点から県道後賀山名停車場線に流入ことも一因し、高崎神流秩父線と交わる多胡橋北の岩崎交差点で渋滞を起こしている。県は、交差点東側で歩道設置と右折車線追加工事を行っており、工事の影響も渋滞を大きくしていると考えている。岩崎交差点の工事は平成28年度に完成する予定。
 県の調査では、高崎神流秩父線は一日2万1千台、後賀山名停車場線1万4600台で交通量が多い。
 他の市内渋滞箇所では、県道前橋高崎線と市道高崎環状線が交わる貝沢町交差点の一日当たりの交通量が、前橋高崎線が9200台、高崎環状線が2万6千台で、朝夕を中心に渋滞が発生している。県は渋滞状況を調査し、高崎市、群馬県警と対策を検討する。
 国道406号と高崎環状線が交差する上豊岡町北交差点の一日当たりの交通量は、国道406号が1万3千台、高崎環状線が1万6千台で朝夕に渋滞が発生している。県は平成25年のはばたけ群馬・県土整備プランで交差点改良箇所として位置付け、地元の協力が不可欠なことから今後、地元関係者、高崎市、警察と協議していくと答えた。