映画祭授賞式券の販売方法が変更に
(2015年2月26日)
過熱する人気。授賞式の位置づけは
第29回高崎映画祭の開催内容が25日に発表され、3月22日(日)に行われる授賞式のチケット購入方法などが大きく変更されることになった。
これまで授賞式は直前に上映される映画の鑑賞券と組み合わせて販売されていたが、今回は授賞式とセットにした映画の上映は行わず、授賞式を単独で行うことになった。これに合わせて授賞式のチケットは、映画祭会期中のどれでも好きな映画を1作品鑑賞できるように変更された。
授賞式のチケットは全席指定3000円で3月14日(土)午前10時から「チケットぴあ」だけで販売されることになり、群馬音楽センターや高崎市文化会館など、高崎市の公共施設のチケット販売窓口では取り扱われなくなった。
高崎映画祭の授賞式は監督や俳優を生で見ようとファンの間で人気が高く、チケットの発売日には、窓口に長い列ができるなど、ひとつの社会現象となってきた。
購入方法や購入窓口の選択にファンは躍起となっており、混乱なく誰にも平等な購入機会を設けることは難しく、 高崎映画祭では、これまでも授賞式券の販売方法に頭を痛めてきた。
高崎映画祭に花を添えるセレモニーとして実施されてきた授賞式だが、人気が過熱して授賞式だけが大きく取り上げられようになった。高崎映画祭が提示する映画への問題意識とは別に、授賞式のショー的な面が独り歩きしてクローズアップされる実態は否定できない一方、毎年、授賞式に受賞者全員が顔をそろえるのは、高崎映画祭に対する映画界の高い評価と敬意の大きさを表している。