戦後高崎の画壇を読み解く

(2015年2月23日)

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新収蔵の山口薫「ユウロップ」も展示

 戦後の高崎美術を代表する作家6人の作品を展覧する「ふるさと高崎が育む美の夢」展が、22日に高崎市美術館で始まった。
 同展では、高崎美術館が収蔵する高崎ゆかりの作家、中村節也、鶴岡政男、山口薫、松本忠義、豊田一男、分部順治の作品を展示し、作風の変遷や作家同士の交流を見ながら、戦後高崎の芸術を掘り下げていく。
 会期中の週末は、高崎市美術館学芸員によるリレートークが行われ、22日は角田さんが山口薫について語った。今回の展覧会で初公開された山口薫の「ユウロップ」(1961年)は、昨年、高崎信用金庫100周年を記念して市が寄贈を受けた作品で、山口が1936年に描いた同名作品と対比しながら、画業の変遷についてひも解いた。リレートークには大勢の市民が来館し、学芸員とともに館内作品を鑑賞しながら熱心に説明を聞いていた。
 会期は4月12日(日)まで。開館は午前10時から午後6時、金曜日のみ午前10時から午後8時。は閉館時間の30分前まで入館可。入館料は一般100円、大高生50円、65歳以上と中学生以下は無料。リレートークの日程は3月7日(土)午後2時=担当住田常生「鶴岡政男―絵にならないものを絵にする」。3月14日(土)午後2時=担当柴田純江「中村節也―色彩の力を信じて」。3月21日(土・祝)午後2時=担当杉本あゆ子「松本忠義―生きものたちへのまなざし」。申し込みは不要で、当日美術館へ。