雅楽にびっくり

(2015年2月23日)

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みどり幼稚園で園児らが雅楽鑑賞

 21日(土)に下佐野町のみどり幼稚園(高井和雄園長)で雅楽を楽しむ音楽会が行われ、園児や保護者約300人が、日本古来の調べや舞を鑑賞した。この音楽会は、本物の音楽を子どもたちや保護者に楽しんでもらおうと、同園では雅楽と群響を隔年で招いている。
 演奏は高崎市内で雅楽を研さんする「楽柊会」で、主宰は堤道久さん。越天楽(えてんらく)、巫女舞「豊栄(とよさか)の舞」、舞楽「胡飲酒(こんじゅ)」を披露した。堤さんは園内の雛壇飾りなどを例に、雅楽の解説や演奏曲や楽器紹介を行いながら「みやびな世界を楽しんでほしい」と話していた。巫女舞を舞ったのは同園の卒園生で、春の訪れを感じさせる花を手に優雅に演じた。
 園児に雅楽鑑賞は難しいのでは、と決めつけるのは早計で、笙やひちりき、龍の鳴き声と言われる音色の「龍笛(りゅうてき)」などの音に、子どもたちは最初は驚いた様子だったが、優雅な舞いや怖いお面をかぶった「胡飲酒」の舞に見入り、拍手をおくっていた。
 園長の高井さんは「日本の伝統文化を見て、子どもたちの心に何かが残ってくれればいいと思う」と話す。同園では、年中行事の中に和太鼓や吹奏楽の鑑賞を取り入れ、子どもたちが音楽や伝統文化を楽しんでほしいと考えている。