中心市街地通行量が1割増
(2015年1月14日)
商店リニュアル・高チャリなど活性化施策の効果も
高崎市が14日に公表した平成26年中心市街地通行量調査の速報値で、平成24年の前回調査に比べ、まちなかの通行量が1割程度増加していることが示された。
この通行量調査は、2年おきに10月の第4日曜日を目安に、大きなまちなかイベントの開催日を避けて実施され、中心市街地42地点の歩行者・自転車数が午前10時から午後8時まで実測される。
今回は平成26年10月26日に行われ、延べ通行量は17万5288人で、平成24年の前回調査15万8440人に比べ1万6848人(10・6%)増加した。
前回調査日は雨天で通行量が少なかったと見られるが、前々回の平成22年調査の16万7282人と比べても約8千人増加している。今回調査日はもてなし広場でTSKキッズ広場、前回調査日は地球市民の日、国際交流の集い、人情市が城址地区で行われていた。
中心市街地の通行量は減少傾向にある。特に今回は平成26年3月の高崎駅西口前のビブレ閉店・解体工事によるマイナス要因が目立ち、顕著なプラス要因は見当たらず、まちなか通行量の減少は避けられないと言える。その状況下で通行量が増加したことは、まちの魅力づくり、活性化に一定の成果があったものと考えられる。
前回よりも増加した地点は、高島屋周辺から大手前・慈光通り、連雀町から田町にかけた大通りで、通行量が落ち込んでいた慈光通りの持ち直しや、田町の屋台通り・絹市場まで回遊性が広がっていることが示された。
高崎市では、まちなか商店リニュアル助成や高チャリ、高カフェなど中心市街地に対する支援策、活性化策が効果を現しはじめたものと考えている。高崎市によれば、平成26年度のリニュアル助成は全市で494件、中心市街地では飲食店・小売店を中心に140件の利用があり、改装後、「お客様が増えた」という声が多いという。昨年度も191件の利用があり、個店の力を伸ばすことが中心市街地全体の集客につながっているようだ。また、高チャリ、高崎おとまちプロジェクトの路上ライブなども、まちなかの回遊性やにぎわいづくりに貢献していると言えそうだ。