全国初の橋梁点検5カ年計画
(2014年11月14日)
写真はイメージです
国交省高崎事務所と県内市町村などが連携
群馬県内の道路施設の老朽化対策を効率的に進めるため、国土交通省高崎河川国道事務所と群馬県内35市町村などが参加する「群馬県メンテナンス協議会」は、市町村管理の道路橋約1万1千橋について、今年度から5カ年で全橋を点検する全国初の計画を策定し、6日に概要を発表した。
トンネル橋梁などの点検は5年に1度、近接目視で行うことが義務化されたことに伴い、この国土交通省高崎河川国道事務所の主導で今年3月にこの協議会が発足し、これまで の協議で自治体が抱える課題などを意見集約してきた。
発表された計画では、市町村管理の道路橋1万1399橋について、平成26年度883橋、27年度3163橋、28年度2088橋、29年度2070橋、最終の30年度3195橋を計画的に点検する。国交省管轄の282橋についても、平成26年度から30年度に割り振りされた。
市町村管理の鉄道を跨ぐ跨線橋についても鉄道事業者との調整を終え、点検手法を協議会が支援する。点検の効率化や市町村の財政負担の軽減をはかるため、17市町村が一括発注を活用する意向を示している。
高崎市が管理する橋梁は1511橋で、市町村管轄では県内最多。高崎市では年度に約300ずつ点検を行っていく計画。