協和発酵キリン高崎工場に新製剤棟竣工

(2014年11月13日)

協和発酵キリン高崎工場

新棟建設が続く高崎工場

 協和発酵キリン株式会社(本社・東京都千代田区花井陳雄代表取締役社長)は、10月30日付けで高崎工場(西村浩一工場長)に新製剤棟(HA5棟)が竣工したことを同社のホームページで発表した。
 発表によれば、協和発酵キリンは、生産拠点再編成の一環として富士工場(静岡県駿東郡)で製造している製品を他の工場に移管する作業を進めており、竣工した高崎工場HA5棟では、富士工場から移管する製品、現在、高崎工場内の製剤棟で製造している製品、新たに開発する製品が製造される予定。
 高崎工場では、国内最大級の培養槽を備えたバイオ医薬原液製造設備「HA4棟」が今年4月に竣工したばかりで、高崎工場の拠点化が進められているようだ。
 HA5棟は、鉄骨造4階建、延べ床面積約4106㎡、投資額は約46億円。バイオ医薬品の注射剤を中心に多品目を効率よく生産できる能力を備え、3極GMP(欧州・米国・日本の医薬品製造管理基準)に準拠しグローバルな製品供給ができる施設としている。免震構造、非常用発電による電力バックアップで、震災発生時の事業継続も考慮している。HA5棟の稼働開始は2016年、商業生産開始は2017年を予定。