天田さん岡田さんに文化賞

(2014年11月11日)

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富岡市長、箕輪城整備で新政策示す

 平成26年度高崎市文化賞の授賞式が11月10日に高崎市役所内で行われた。
 受賞した天田研石(書家=あまだ・けんせき)さんと岡田豊治(郷土史研究家=おかだ・とよじ)さんに富岡市長から賞状と記念品が手渡された。
 富岡市長は「高崎市の文化を築いてくださった。高崎はビジネスだけでなく文化でも大きく発展している」と受賞者をたたえた。
 天田さんは「二十歳から書を始めて60数年となり、子どもから大人まで指導できていることがうれしい。文化賞に恥じない書家になるよう努力したい」、岡田さんは「これからも地道に活動を続けていきたい」と受賞の喜びと、今後の活動の抱負を語った。
 受賞者との懇談の中で、富岡市長は、天田さんの師となる故・金澤子卿氏や書を通じた台湾との交流について語りあった。

箕輪城の城郭整備と武者行列祭りを構想

 富岡市長は、岡田さんが取り組む箕輪城の研究に関連し、今後の箕輪城整備に言及した。現在、高崎市が計画している城門の復元に加え、城郭についても調査し、復元していきたい考えを示した。来年度は、他県への調査を本格的に実施し、箕輪城郭の図面を探し出したい考えで、岡田さんに協力を求めた。また、井伊直政が箕輪城から高崎城に城を移したことを再現する武者行列祭りを開催し、箕輪城整備と合わせて高崎の新たな観光事業に意欲を示した。
 富岡市長は「復元するのであれば史実に忠実な城郭にしなければならない。箕輪城を攻めた武田氏や、初代高崎城主の井伊家に箕輪城の未発見の資料が残されているかもしれないので人手をかけて調査したい。箕輪城から高崎城に移転する際の様子がはっきりわかっていない。城下の人たちも含め行列を作って移転したのかわかれば、現在、箕輪城祭り鎌倉街道武者行列も行われているので、往時を再現するお祭りを行いたい」と構想を示した。