たかべんが新惣菜の商品化めざす

(2014年10月30日)

写真を拡大右から関東経産局渡部課長、
高崎弁当末村社長・芝常務、関東農政局町田次長

県産食材を活用し家庭や飲食店に

 地域の農産物や観光資源を活用し、中小企業が新しい商品やサービスの開発に取り組んでいくための国の認定制度に、群馬県産の牛肉や豚肉を使った新しい「惣菜」の開発をめざす高崎弁当の事業計画が認められ、29日に認定証が交付された。
 この「地域産業資源活用事業計画認定制度」は平成19年度に始まり、群馬県内ではこれまでに29件の認定を受けている。
 高崎弁当では、現在、販売している「とりめし」で培われた「そぼろ」づくりのノウハウを生かし、群馬県産の豚肉や牛肉を細かく挽いて味付けした新しい惣菜「おぼろ」を開発し、家庭や飲食店向けの販売に取り組んでいく。使用する肉は、不人気部位などを活用し、食肉廃棄量の軽減につなげていく。「おぼろ」の具には、こんにゃくなども使用し、県産農産物の消費拡大をはかる。レシピも公開し、家庭や飲食店で使ってもらい群馬の新しい味として、地産池消や地域の活性化に貢献していきたいという。
 認定証交付式は東和銀行高崎支店で行われ、この制度を主管する関東農政局、関東経済産業局や群馬県産業経済部、東和銀行吉永國光頭取ほか関係者が出席し、高崎弁当に対し期待が寄せられた。
 式後、新惣菜「おぼろ」の試食会が行われ、ご飯のおかずやサンドイッチの具、麺類のトッピングへの使用例が発表された。
 認定を受けた高崎弁当の末村社長は「群馬の農産物を使ったメニューを増やしていくことで消費の拡大や食育につながる。地域の活性化に役立てばうれしい。子育てのお母さんや飲食店の人に安心して使ってもらえる、おいしい商品にしていきたい」と話している。