52年間の悲願。東毛広域幹線道路が全線開通
(2014年8月31日)
31日に最終工区の「伊勢玉大橋」でテープカット
高崎駅東口から板倉町をつなぐ総延長58・6kmの東毛広域幹線道路が31日に全線開通し、最終工区となった玉村伊勢崎バイパスの開通式とセレモニーが伊勢崎市清掃リサイクルセンター、伊勢玉大橋で行われた。
東毛広域幹線道路は、昭和37年度から事業が開始され、総事業費は1372億円。計画交通量は1日当たり2万8300台から3万9100台。全線開通により、高崎市から板倉町の所要時間が、整備前の133分から110分に23分短縮される。周辺道路の渋滞解消、高速道路へのアクセス向上、地域交流と沿線の活性化に大きな期待が寄せられている。
式典で大澤正明知事は「50年来の懸案であった東毛広域幹線道路が全線完成し、高崎市から板倉町までが大動脈でつながる。県では高速交通網の効果が県内全ての地域、産業で享受できるよう道路整備を進めてきた。本県の企業立地件数は全国の上位であり、取り組みの成果が表れてきている。引き続き全線の4車線化に取り組んでいきたい。本県は今、大きく羽ばたこうとしている。富岡製糸場と絹遺産群の世界遺産登録や北陸新幹線が金沢まで延伸される。県は高崎競馬場跡地のコンベンション施設を計画しており、東毛広域幹線道路と一体となって交流人口の増加と県内観光の振興をはかり、県内産業の活性化を推進したい」とあいさつした。
また五十嵐清隆・伊勢崎市長、貫井孝道・玉村町長らが祝辞を述べ、「全線開通により、産業が活性化し、文化交流がはかられるものと確信している」と波及効果に大きな期待を寄せた。