大雪災害に備え民間事業者と協定
(2014年8月20日)
道路の除雪や車両の確保
高崎市は、2月の大雪が市民生活に大きな影響を及ぼした経験を踏まえ、大雪災害に備えた3つの協定を、20日に高崎土木建築業協同組合、建設機械レンタル事業者(代表・株式会社カナモト高崎営業所)、トヨタレンタリース群馬と締結した。
3協定の主旨は、(1)高崎土木建築協同組合と協定を締結し、組合員企業に除雪作業など災害対応してもらう。(2)組合員企業が所有する建設車両等が不足した場合、建設機械レンタル事業者から提供してもらうよう協定を締結。(3)災害対応にあたる市職員の活動車両が不足した場合、トヨタレンタリース群馬から車両を提供してもらうよう協定を締結。
高崎市は、大雪被害と市の対応を検証して緊急な改善措置を取りまとめており、その中で民間事業者との協力が不可欠とし、今回の協定締結となった。2月の大雪の際には、土木事業者の協力により道路の除雪が行われており、協定を結ぶことにより、体制の強化や迅速な初動がはかられる。
高崎市では、手押し式の小型除雪機30台を導入し、市民生活に密着した市道や生活道路の除雪に役立てていく予定で、除雪現場まで小型除雪機を運搬する軽トラックや、被災現場に職員を派遣する四輪駆動車などをトヨタレンタリース群馬に提供してもらう計画。
協定を締結した富岡賢治市長は「民間の協力が不可欠であり、賛同を得られて協定を結ぶことができた」と述べるとともに、「大雪の教訓を生かし、災害に対する体制を整えた。先日の台風では幸いに待機だけとなったが、市民のために続けていきたい。土砂崩れの危険箇所の点検も準備しており、防災対策は、やりすぎと思われるほど取り組んでおかないといけない」と、災害対策に更に力を入れていく考えを示した。