市内の老人ホームで集団食中毒
(2014年8月15日)
ノロウィルスで33人が発症
高崎市保健所は13日、高崎市内の軽費老人ホームで8月10日に集団食中毒が発生したと発表した。
高崎市保健所の発表によれば、この施設の園長から11日の午前9時頃に連絡があり、8月10日の夜に下痢と嘔吐の症状を訴える入所者が出ており、11日の朝も動揺の症状の入所者が複数出て、往診の医師から食中毒の疑いがあると指摘を受けていたことが伝えられた。
同所の入所者71人のうち、33人が下痢、嘔吐の症状を発症しており、発症時間が一致していることや、患者は全員が施設で給食を食べ、他に共通している食事が無いこと、検査で患者の14検体中10検体、調理従事者6検体中2検体から、ノロウィルスが検出されたことから、高崎市保健所は食中毒と断定した。
高崎市保健所は、この施設に対し、13日から15日まで調理業務停止3日間の処分を行った。
ノロウィルスによる食中毒は主に冬季に発生している。潜伏期間は8時間から72時間で、下痢や嘔吐、腹痛、発熱など。予防法は、食品を十分に加熱する、手洗いを励行することで、ノロウィルスが付いた手や器具で調理した食品にを食べて感染するケースもある。