夏の水難事故防止でPTA講習会

(2014年7月9日)

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静かに浮いて救助を待つのが第一

 夏の水の事故を防ごうと服を着たまま水に浮いて命を守る「着衣泳(ちゃくい・えい)」を学ぶ講習会が9日に城南プールで行われた。
 この講習会は、高崎市PTA連合会が保護者を対象に実施したもので、25人が参加し、高崎市消防局の指導で、服を着て水の中で泳ぐことの難しさを体験しました。
 水難事故や救助者の二重事故を防ぐため、講習では、無理に泳ごうとしないで、顔を上にして水に浮く「背浮き」の方法を学び、静かに水に浮きながら救助を待つ練習をした。
 水に入った状態で大声を出して助けを呼ぶと肺の空気が無くなって沈んでしまうことや、ペットボトルや発泡スチロールなど身近なものが体を浮かすことに役立つことを体験し、浮き方のコツなどを消防局から指導を受けた。
 消防局では、岸まで泳ごうとするのはかえって危険で、顔を上にして水に浮き、命を守ることの重要さを強調し、東日本大震災で背浮き生き延び、救助された事例なども紹介した。
 高崎市内の子どもたちは各学校で背浮きを学んでいるが、保護者を対象とした講習の機会がなかったので、PTA連合会は、今年、初めて実施したという。
 PTA連合会の神宮会長は「服を着て水の中に入ったのは初めてで、思ったよりも水に浮きませんでした。夏場は水の事故が多く、万が一の時に生死をわけると思います。保護者に普及していきたいです」と話している。