いじめ防止に児童生徒がデザインした缶バッチ

(2014年6月27日)

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学齢に応じて3種類を製作し2学期に配布

 高崎市は、いじめのない楽しい学校づくりの取り組みの一つとして、「いじめ防止」をテーマに児童生徒から募集したデザインをもとに缶バッチを製作し、2学期に児童生徒に配布することにした。26日に行われた高崎市いじめ防止推進協議会に、今年度の取り組みとして高崎市教育委員会が報告した。
 市教委によれば、缶バッチのデザイン画は、5795点の応募があり、いじめ防止への思いを児童に再確認してもらおうと、全校児童に描いてもらった学校もあるという。
 応募されたデザインの中から、小学校3年生までの低学年用と、小学校4年生から6年生の高学年用、中学生用の3点を選ぶ予定で、現在、最終選考を行っている。選ばれたデザイン画をもとに製作した缶バッチを児童生徒に配布する。低学年用の缶バッチは市立幼稚園にも、中学生用は、高経大附属高校にも配布する。
 高崎市では、平成23年にいじめ防止プログラムを策定し、学校ごとの取り組みを行っており、25年度までに、学校長による「いじめ根絶宣言」や児童生徒を中心としたいじめ防止対策を実施した結果、学校での「いじめ認知件数」は平成22年度の407件から244件に減少したという。
 飯野教育長は「高崎市全体で取り組んだ結果、いじめの認知件数は大きく減少したが、いじめに悩んでいる子どもたちは大勢おり、いじめ防止に力を入れたい」と話している。