満席の500回定演。ステージにも熱気

(2014年6月23日)

写真を拡大アルプス交響曲
写真を拡大演奏後のふれあいトーク

大友監督「素晴らしい瞬間、幸せな瞬間が何度も」

 群馬交響楽団の第500回定期演奏会が21日に群馬音楽センターで行われ、満場の来場者が演奏を楽しんだ。
 大友直人・群響音楽監督の指揮で、ベートーヴェン作曲のピアノ協奏曲第5番「皇帝」(ピアノ・清水和音)、R.シュトラウス作曲のアルプス交響曲を演奏した。ピアニストのアンコールでラフマニノフ「春の洪水」が演奏された。大編成による楽曲で、116人が演奏した。
 演奏後にロビーで行われた「ふれあいトーク」では、大勢のファンが大友監督と群響楽団員を取り囲んで歓談した。
 群響コンサートマスターの伊藤文乃さんは「500回の演奏会に本当にたくさんの方に集まっていただき、舞台の上の私たちもものすごい人数で、熱気がありました。500回にふさわしい演奏会だったと思います。これからも群響を応援してほしいと思います」と話した。
 大友監督は、「今日は良い区切りとなる記念演奏会でした。大勢の方に来場していただき、ステージの上でも皆、やる気にあふれていたと思います。」と集まったファンに笑顔で語った。「カーテンコールでは、アルプス交響楽で舞台裏で演奏してくれた21人の奏者が出てきてくれました。舞台裏の奏者が出てきたのは私も初めての体験で、記念演奏会にふさわしかったと思います」と演奏会の盛り上がりを振り返った。
 大友監督は、会場からの質問に答えながら、群響に対する思いなども語った。演奏曲の要望に対して「群響の演奏会の回数が増えれば、いろいろな曲が演奏できるので、そうした方向に持っていきたいと考えています。群響はポテンシャルが高く底力があり、気持ちを一つにして団結力のあるオーケストラだと思います。今日もすばらしい瞬間がありました。指揮をしながら幸せな瞬間が何度もありました」と答えた。
 また「音楽センターは、最近のホールにはないオーソドックスな響きを聞けるホールで私は好きです。高崎では新しいホールの計画が進んでいます。そう思うと、このホールで群響を聞くのはあと数年かもしれません。今の音楽センターでの群響のサウンドを、1回、1回、いつくしんでほしいと思います」と話し、新ホールへの期待と音楽センターへの敬意を言葉に込めた。