高崎市の新観光戦略を提言
(2014年6月9日)
座長の原会頭から富岡市長に提言書が手渡された
2年後に高崎が大きく変化、集客力を生かす戦略を
富岡市長の諮問を受け、高崎の観光を推進するための課題や方策を検討してきた「高崎新観光戦略懇談会(座長・原浩一郎高崎商工会議所会頭)」は、これまでに意見を取りまとめ、9日に提言書を市長に手渡した。
提言書では、高崎が上信越と首都圏を結ぶ中心都市として集客力を強化するため、観光面での戦略がまとめられた。
北関東自動車道全線開通、高崎玉村スマートインターチェンジのオープン、来春の北陸新幹線の金沢延伸などの高崎の交通拠点性が高まっている中、新体育館や高崎駅西口の大型商業施設の建設、高崎駅東口の高崎文化芸術センターの建設計画など高崎都心部の風景を一変させる数々の大規模プロジェクトが進んでいる。
さらに富岡製糸場の世界遺産登録、2020年の東京オリンピック開催などが重なり、観光戦略を明確に打ち出していくことが、これからの高崎の発展に不可欠となっていることが、提言の背景にある。
提言では、高崎のビジネス集積や各地域の観光資源に注目しながら、高崎駅から目的地までの交通手段、外国人観光客の受け入れ体制や情報提供の課題などを指摘している。祭りやイベントを観光的に高めながら、全国へ向けて宣伝していくことも重要となる。
富岡市長は提言を受け「必要なことはすぐに措置できるよう、今年度予算で準備したい」と実現に意欲を見せている。高崎市では、市民500人の観光大使、高崎駅コンコースから上信電鉄までの外国語案内表示、外国人向け情報案内などに既に取り組んでおり、提言を踏まえ、観光施策に更に力を入れていく考えだ。