上信電鉄新駅の名称決定「佐野のわたし」駅に

(2014年5月23日)

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歴史を伝える名称に市長が絶賛

 高崎市は、群馬県内の子ども達から募集していた上信電鉄新駅の名称を選考の結果、「佐野のわたし駅」に決定し、駅のイラストパネルも謡曲「鉢の木」にちなんだ図柄が選ばれた。入場門は渡し舟、駅名標には上信電鉄のシンボルでもある電気機関車「デキ」のデザインが選ばれた。
 駅名称や施設デザインには253人、533件の応募があり、採用となった9人の子どもたちへの表彰式が22日に高崎市役所で行われた。
 富岡市長は「とてもすばらしいセンスで、私には『佐野のわたし』という名称は想像もできなかった」と子どもたちの発想に脱帽した様子で、「情緒ある駅舎にし、高崎の名所にしていきたい」と大絶賛した。
 入場門のデザインに採用された手島彩華さんは「この駅を子どもたちが作ったことを世界中にアピールしたいです。自分の作品が高崎の歴史に刻まれてとてもうれしいです」と話していた。
 新駅は、南高崎駅・根小屋駅間の上佐野町の佐野橋北側。謡曲「鉢の木」の佐野常世神社に近く、かつて佐野の渡しがあった烏川を見渡せる場所でもある。高崎市では、今年10月の開業をめざしている。

採用者は次の通り。敬称略。
●駅名称「佐野のわたし駅」=佐藤翠。笹井優唯。清水圭冴。
●入場門「渡し舟のデザイン画」=手島彩華。
●駅名標「上信電鉄デキのデザイン画」=松下凌久・愛依(共同提案)。
●イラストデザイン「謡曲鉢の木のデザイン画」=小林陽和。中村美海。尋木さゆり。