高浜の建て替えで環境影響評価を実施
(2014年5月12日)
26年度からおおむね4年間で調査。着工は31年度を目標
高崎市は、高浜クリーンセンターの建て替え工事が周辺環境に与える影響を評価するため、26年度から調査を実施する。
この調査は、群馬県条例に基づくもので、高崎市では、調査期間として4年間ほどが必要としており、今年4月に調査の項目や方法や定めた「方法書」を示した。高崎市は、この調査を行った後、平成31年度の工事着工をめざす。
高崎市内で発生するごみのほとんどは、高浜クリーンセンターで処理されているが、稼働後約25年が経過し、処理能力の低下や修繕箇所の増加が懸案となっている。また、新しい焼却施設の建設には、長い年月を必要とすることから、現施設の老朽化が更に進行すると考えられ、高崎市では、敷地内東側のテニスコートや野球場の場所に新規施設の建設を決めている。
建設工事の内容は、新規施設建設工事(土木工事、プラント工事、外構工事、試運転)と既存施設の解体工事となっている。今回の環境影響評価は、大気、騒音、振動、水質、交通の実測調査を行い、工事の影響を予測評価し、影響の低減に努めるものとなっている。
方法書によれば、現時点で決まっている新施設の概要は、処理能力が1日最大480トン、(現施設は450トン)煙突の高さは100m。処理方式は、「焼却方式」「焼却・灰溶融方式」「ガス化溶融方式」の3方式を検討し、焼却時の熱利用や焼却灰の再資源化をはかっていく。騒音、振動、悪臭等の防止に配慮した構造、配置とし、景観に配慮したデザインとする。煙突からの排ガス等は、最新の公害防止技術の導入を考え、公害防止基準値を設定する。
新規施設建設工事の総事業期間は、6年間から7年間で、設計に1年、新規施設建設工事に3年から4年、既存施設解体工事として2年を計画している。環境影響評価が4年間となることから、新規施設が稼働するのに、おおむね8年以上必要と考えられる。