親子で楽しい「お菓子の王国」/高崎市美術館
(2014年5月9日)
美術館がお菓子の城に。デコレーションだるまも登場
高崎市美術館で開催されている「渡辺おさむ展・お菓子の王国スイート・ファンタジー・クエスト」が家族客など、幅広い来場者を楽しませている。
甘い香りが漂ってきそうな洋菓子のデコレーション作品が館内に並べられ、ファンタジーの世界に誘われる。渡辺おさむは食品サンプル技術を使った「フェイク・クリーム・アート」という新しい分野で多くの人を魅了している。
渡辺にとって東日本では初めての美術館で開催する展覧会で、これまでで最大規模となっており、自身も力を入れている。高崎での開催を記念して、美術館入口にはデコレーションしただるまのタワーが制作され、来場者を迎えている。
各展示室によって渡辺の様々なアートを展示しており、大作も展示している。高崎市美術館収蔵作品とのコラボレーションも試みられた。ウィットやジョークで思わず笑ってしまう作品も交えながら、ポップアートと競演する芸術性も見どころ。渡辺が出題したクイズゲーム「スイーツ・クエスト」も家族客に好評だ。
現代アート界の「スイーツ王子」としてメディアでも活躍する渡辺おさむのトークも同展の楽しみだ。5月3日はシネマテークたかさき代表の志尾睦子さんとの対談で、映画とお菓子、思い出に残る映画などを語り合い、来場者を楽しませた。5月17日(土)午後2時から、渡辺おさむと美術館学芸員によるギャラリートークが開催される。
会期は6月22日まで。一般600円、大高生300円、中学生以下無料。
午前10時から午後6時/金曜日は午前10時から午後8時。※入館は閉館の30分前まで。
詳しくは高崎市美術館 027-324-6125