期間限定“夜桜カフェ” 観音山・一路堂カフェ 4月1日(火)~15日(火)

(2014年4月2日)



樹齢80年余のソメイヨシノ

 一路堂カフェの木戸を抜けると、蛇行するゆるい下り道の周囲に馬酔木や桜の木々が林となり、客人を玄関まで誘ってくれる。門を開けるとカフェの窓には屏風絵のような樹齢80年余のソメイヨシノが歓迎の枝を大きく広げて待っている。

 期間限定でライトアップされた桜の古木をめでながら、お料理とワインなどのアルコールを楽しめる夜桜カフェがこの度オープンした。一日5組の予約制。提供されるお料理はすべて、オーナーの橋爪真理子さんと母の千枝さんの手料理だ。季節感あふれる食材が色とりどりに並び温かいおもてなしを感じる。

夢は大きく

 真理子さんは大学生の時、ダブルスクールでカフェの専門学校を卒業し、いつか故郷でカフェをオープンしたいと東京で三年間修行した。帰郷後、メニューの考案、試作、プレオープンを経て今年2月、実家である観音山慈眼院に隣接する由緒ある建物、一路堂で「一路堂カフェ」開業にこぎつけた。「カフェは空間づくりも大切。80歳の桜と40年物の建物に合わせてテーブルとイスはアンティークにしました」と真理子さん。手づくりケーキを提供する昼のカフェも軌道に乗り始めた時、周囲の勧めもあって夜桜カフェを急きょオープンすることに。「喜びと手探り状態で毎日ドキドキです」と話す真理子さんはこう続ける。「カフェに立ち寄りながら観音様に親しんでもらい観音山全体を元気にしたい。ひいては高崎の活性化につなげられたらうれしい」-。27歳の夢は、観音山、そして高崎の未来を見据えながら、この地にしっかりと根を張ろうとしている。

■観音山慈眼院境内・一路堂カフェ

営業時間 10:30~16:30  定休日 木曜・金曜
◆4月1日(火)~15日(火)…夜桜カフェ(予約制:木曜休み)
18:00~21:00 *5日、6日、9日…満席(4月1日現在)

・メニュー
夜桜プレート(お酒のおつまみ6品と蕗味噌ディップ・2000円:税込み)
夜桜コース(プレート、サラダ、メイン、ライスかパン、デザート・3000円:税込み)他

住所 高崎市石原町2710-1 高崎観音
電話 027-322-2269