地域とつながるラジオで本領発揮

(2021年05月31日)

ラジオ高崎 篠原アナ

 

 

出勤・通学途中のサラリーマンや高校生が足早に行きかう駅ナカの風景に流れ出すラジオ高崎の情報番組『モーニングエール』。高崎駅サテライトスタジオから、“あなたの朝を応援する”をテーマにウィークデーの朝7時から9時まで放送されている。

 

番組を切盛りするのは二人のアナウンサー。その一人である篠原悠介さんは、番組に携わるようになって丸2年、4時30分に起床し、6時30分にスタジオ入りする日々を送る。オンエア中はタイムスケジュールに沿ってミキサーを操作しながらマイクに向かうなど大忙し。「一緒に担当しているアナウンサーに申し訳なくて、とても休むことなどできません」と、体調管理に万全を期している。

 

入社5年目。一度は一般企業に就職したが、アナウンサーへの思いは消えず、再チャレンジ。縁あってラジオ高崎に就職した。「もともと地域密着の放送局で働きたかったので、今こうしていられることに感謝です。また、中学時代に群馬県選抜で全国3位になったソフトボールの経験が、 “ソフトボールの街・高崎”に係わる取材相手と共感できる部分が多く役立っています」と、ラジオだけではもったいない、さわやかな笑顔の好青年だ。

 

地域密着型のコミュニティ放送局では、オールラウンドプレーヤーであることが求められるが、篠原さんにはそれがまた楽しいところ。自ら企画し担当している番組『おらほうの公民館』(2021年3月終了)では、3年間で100以上のサークルを取材したという。「高齢でありながら探求心旺盛で芸達者、人情に厚く温かい人柄の方々が多く、元気や勇気をいただいています」と、地域の人たちと触れ合い刺激を受ける喜びが伝わってくる。

 

また、『ラジオ保育園』という番組では、市内の保育園を巡って子どもたちの元気な声や合唱を収録し届けている。かわいい笑顔に癒されるひと時で、子どもたちとすぐに仲良くなれるところも自慢の一つだ。

 

今年は東日本大震災から10年、ラジオ高崎でも特番を組んだ。「以前、被災地を訪れて知り合った人や取材した人に連絡を取って震災を振り返ってもらいました。その中で、災害はいつか起こるものでなく、必ず起こることを前提に備えをすることが大切という関係者のコメントが印象的でした」と話す。コミュニティ放送は、災害時に地域にとって有効な情報収集や伝達を担う。それが一番大事な役割だ。篠原さんにとって、災害時の対応や市民に寄り添う放送について、改めて考えを深める機会になった。

 

株式会社ラジオ高崎

住所:高崎市八島町265

TEL:027-322-5555

http://www.takasaki.fm/

 

高崎商工会議所「商工たかさき」2021年4月号

高崎の都市力 最新記事

  • 株式会社環境浄化研究所
  • シネマテークたかさき
  • ラジオ高崎
  • 高崎市
  • 広告掲載募集中