八幡製作所内に新たな戦略基地
(2016年01月21日)
クシダ工業株式会社
串田洋介社長
竣工記念式典であいさつする串田紀之会長
新たな拠点となる東工場棟(左)と事務所棟(右)
●ITを駆使したインフラ整備に貢献
電気設備・上下水道設備・空調設備など、社会インフラの整備で業界をリードする同社。各種設備の設計・施工から保守管理、そして複雑化・高度化する設備の心臓ともいえる配電盤・制御盤の設計・製造、さらに電気計装システムの開発といった3つの技術分野を柱に、それらを融合させ自社ブランドを確立している。
例えば、同社の「遠隔監視システム」は、上下水道施設、ごみ処理施設、リサイクルプラント、製造ライン等、規模を問わず様々な分野の監視制御に対応、インターネット経由で遠隔手動操作を行うなど、ITと自社のインフラ施工で培ったノウハウを結び付け、高い利便性を追求し、北海道を除く東日本全域に事業を展開している。
●新社長就任、新工場の完成
同社は昭和28年、主に電気配線工事を行う事業所として設立し、平成24年に60周年を迎えた。今年9月に3代目となる串田洋介氏が社長に就任、11月には同社八幡製作所内に新工場を増築した。
「わが社が求めるのは、急激な変化やイノベーションではありません。技術レベルの向上、サービスの幅の拡大、顧客対応力の充実など自社の総合力を高めることで、現業態の周辺領域の強化を図っていきます」と、事業ビジョンについて串田社長は話す。
既存の工場が稼動し40年、顧客から求められる製品の精度は高度化し、仕様も複雑に変化してきた。新工場は、高精度な電子部品などを扱うため防塵化を実現。組立ラインを増やし、作業効率と生産性の向上を図っている。変化するニーズに対応、業界をリードしてゆく戦略基地としての役割を担う。
新工場の外観は特徴あるのこぎり屋根を取り入れ、群馬音楽センターのような存在感ある建物にした。また食堂やシャワー室などの他、和室やリフレッシュルームを設け、社員の快適環境にも配慮している。
串田社長は「水や電気に係るインフラを主軸に、計装制御や遠隔操作などコアの部分のコントロール技術を磨く。“コアコントロール”と称していますが、その分野を突き詰め企業としての総合力を高めていきます」と、独自の技術で人々の豊かな暮らしを支える決意を新たにしている。
『商工たかさき(平成27年12月)』
代表取締役 串田洋介
本社:高崎市貝沢町965
TEL:027-362-1234
八幡製作所:高崎市上豊岡町403