高崎のニュースサイト／高崎新聞（たかさきＷｅｂ）

• ホーム > 
• 企業クローズアップ > 
• 商品開発に向け、全社一丸でアイデアを絞る 自社完結型の製造を強みに

商品開発に向け、全社一丸でアイデアを絞る
自社完結型の製造を強みに

株式会社スター商会

（2015年3月）

須藤さん

●印刷業からグッズ製造販売業へ
　株式会社スター商会は、ノベルティグッズの製造販売を行っている。現在の代表は二代目の須藤浩二さん。長らく印刷業を主な業務としてきたが、業界自体の低迷に加え、ネットで安価に印刷を受注する業者が現れてきたことから、新たな事業の開拓を模索した。高崎市青年商業者研究会での活動を通して、販売業に注目していた須藤社長は、ノベルティグッズの製造販売に着手。「最初は私の興味半分でＴシャツプリントの機械を導入しました。本業としてやれるかどうかは未知数でした」と須藤社長は振り返る。しかし、製作できる商品種類が少ないうちは販売先の反応も薄く、それが悔しくて様々なグッズが造れるよう設備の充実に努めてきた。

●自社完結型製造を強みに
　ノベルティグッズの製造販売を本格的に始めたのは3年前。須藤社長自身があらゆる人脈を頼りに地道な営業活動を積み重ね、現在では県内外約35店舗にて商品が扱われている。１００種類以上に及ぶ全ての商品が、定期的に行われる社内会議で出されたアイデアをもとに商品化されたものだ。 　昨年11月には『昇華プリンター』と『3Ｄ真空式熱転写機』を導入したことで、マグカップ、スマホケース、お弁当箱、タオルハンカチなどに多彩なプリントを施せるようになった。以前までは外注に頼らざるを得ず、大きなロット数や、生産に時間がかかること、品質も一定に保たれないなどの悩みを多く抱えていた。「今では自社生産できないものはほとんどありません」と須藤社長が話すように自社完結型の製造を実現。小ロットにも対応しながら、スピーディーに高品質な商品を造れるという新たな強みを持つことができた。「既存の業者に対抗できる体制を整えられました」と須藤社長は胸を張る。

●先を見据えた事業展開を
　1年半前にホームページ“Gunma Store”を立ち上げ、ノベルティグッズのネット通販を開始。ぐんまちゃんがゆるキャラグランプリ２０１４で1位に輝いたときには、関連グッズの売り上げが3倍にもはね上がったそうだ。「いつまでもグッズが売れ続けるとは限りません。今後はオリジナルグッズの受注生産を拡大していく必要があります」と法人、個人に関わらず営業活動にも力を注いでいく。