群馬の葬儀業界をリードして120年
地域になくてはならぬ企業として
株式会社プリエッセ
(2014年11月)
竹内さん
旧プリエッセ本社
●地域のならわしと葬祭文化を継承していく
「葬儀は地域に伝わるならわしです。弊社の仕事はその文化を継承していくことです」と語る五代目の竹内一普社長。葬儀や告別式は地域によって執り行われ方が異なることが多い。その地域のやり方を継承して伝えていくのは葬儀社の大切な役目の一つだ。
基本的な形式は守りながらも、葬儀や告別式のあり方は時代と共に変化していく。家族の形や住宅環境など、過去30年間を振り返っても大きく変化してきている。同社が本町に最初のホールをオープンしたのが平成5年。自宅葬からホール葬が主流になり、現在は市内に5か所のホールを運営している。
●「終活」や「家族葬」など、時代のニーズを捉える
葬儀のスタイルも多様になった。「家族葬」「樹木葬」「散骨」そして「宇宙葬」も可能な時代になってきた。しかし、同社は流されるのではなく故人を弔うことの本質を大切にする。喪主や親族へ誠心誠意対応して、葬儀の形を決めていく。それが地域で代々にわたって信頼されてきた所以なのだろう。
「終活」という言葉を最近よく聞く。同社でも病気になったときのこと、思い出や友人のこと、財産のことなどを記しておくエンディングノート「プリエノート」を制作した。「今まで死とは、それを迎えようとする身内について考えるものでした。終活とは、自らの死について向き合うことで、これから増えていくでしょう」とニーズを語る。
●120年の歴史を大切に、家業から企業へ
今年10月には創業120周年を迎えた。沿革には群馬の葬祭業界の変遷がそのまま映し出されている。戦中には15連隊合同葬を執り行い、昭和60年には日航ジャンボ機墜落事故で奔走した。その他にも数多くの社葬なども手掛けてきた。明治27年に創業して、昭和10年に合資会社武内葬儀社として法人化。平成19年に株式会社プリエッセに組織変更と今年の社長交代などを経て、「ご家庭にあってはならぬ 社会になくては困る」「奉仕の精神」という理念に基づく社会的な使命を背負い、家業から企業へ成長を遂げてきた。
「社会環境がどう変化しようとも、「人を弔う心」に変化はないはずです。弊社は、これからも原点を忘れることなく、故人をしのぶ厳粛な儀式の場を提供させていただきます」と原点を忘れない。
~会社概要~
代表取締役 竹内 一普
高崎市本町89
TEL:027-323-3663