バーガー専門店の分野を切り拓く

TIN'z BURGER MARKET
大内 嵩志さん

(2014年5月)



 「あのチンズバーガーマーケットにやっと行けた!」こんなフェイスブックのコメントからも、いかに憧れの店になっているかがわかる。バーガー専門店として昨年5月オープン。オーナーの大内嵩志さん(32歳)は「高崎の人は反応がいいので、苦労を苦労とは感じなかった」と笑顔を見せる。おかげで味を追求する努力に真正面から取り組めたようだ。
 大学で栄養学を学び、病院で栄養士として3年半勤務後、以前から考えていた起業を決意し、開業資金準備のため営業職に転職した。ある時県内のバーガー専門店を訪れ、おしゃれな雰囲気が気に入り、より一層起業への思いが強くなった。「自分の店を開くため勉強させてほしい」と飲食店の門をたたき料理と経営の勉強を再開。休日ともなるとバーガー食べ歩き行脚で都内へ赴いた。「一日5個もバーガーを食べたこともあります。50店くらい回り、気に入った2店に通い続け、味を勉強させてもらいました」。自分のアイデアを加え、試作を重ねること二年半。「これでいける」と確信した時、チンズバーガーが完成、独立を決心した。
 チンズバーガーは、肉の味とバランスにこだわっている。コストはかかるが、ファストフードとの差別化を図るべく、ステーキにも使える良質なアメリカ産の粗びき牛肉を使用している。「ハンバーグステーキをほおばっているよう」なオリジナルパティから肉汁があふれ、野菜とソースが絡み、隣接するこのえパン特製のバンズが包み込む。マグカップ大のサイズながらも、客の八割を占めるという女性客を魅了する味だ。
 「市内に新しくバーガー専門店ができます。良きライバルとして一緒に高崎を盛り上げていきたいですね。パスタの町だけでなく、バーガーの町にもしたいです」  創業間もないながらも他県から視察に訪ねてくる人もいるという。
 独立型のバーガー専門店のパイオニアとして、その責務を楽しむかのように大内さんのトライはますます加速している。

【ちょっと一言】
 バーガーは定番の23種類と旬の野菜を使ったマンスリーメニューがある。チンズバーガー1,100円、レッチリバーガー1,050円、アボカドチーズバーガー1,100円が人気メニューのベスト3。ポテトセットやドリンクセット、トッピングも楽しめる。ちなみにお店の名前は大内さんのニックネームから付けたもの。

TIN'z BURGER MARKET

住所:高崎市本町117
電話:027-386-6325
営業時間:月~土 11時半~14時半、16時~22時半
     日曜 11時半~18時
火曜定休。